【実例付き保存版】コピーライティング講師が明かす文章添削のやり方を初公開!

約 12 分
【実例付き保存版】コピーライティング講師が明かす文章添削のやり方を初公開!

※2016/11/27追記:当記事は文章添削に関する実践的な内容になります。当記事をお読みになる前に以下の記事をご覧頂いておくとスムーズに内容が理解できます。

「長文読解もラクラク」プロライター直伝!最速で「読解力」をつける方法

コピーライターにとって一から新規で文章を書くのも大切なスキルですが、「悪文を添削し素晴らしい文章に書き換えるスキル」も非常に重要です。つまり添削のスキルという事になりますね。

そのスキルを養うには良い文章とダメな文章を見極める事が第一歩。

良い文章は国語の力や文章力がなくても、スッと頭に入ってくるように読みやすいものになっています。ですので、一般の人たちが文章の意味が分からず困る状況というのは多くの場合「ダメな文章が読みとれない時」になるのかなと思います。

ただ、その意味を書き手本人に確かめることが出来ない場面も多々あります。例えば仕事などの場合、部下や同僚の場合は「これはどういう意味?」と質問することができますが、上司や取引先となるとなかなかそうはいきませんよね。

新聞や雑誌などよりこういった文章を読みとる国語力は 日常の中で最も必要とされる力です。

「ここをこう直せばいいのか」というところまで分かるようになれば 文章力も格段に上がっていきます。ここでは実際に添削例を挙げながら検証していきます。

ダメな文章の例その1

レンガでは実際に添削してみましょう。

<志望動機の悪例>

御社を志望する動機は二つ挙げられます。

一つ目に、御社の業務内容を常々伺っており、そのビジョンに深い関心があること。

二つ目に、事業方針についても賛同しておりまして私も戦力として関わっていきたいと願っております。

簡潔に関わるとは言っても、専門的なことや今日までの詳しい流れの面で、既存の社員の方々とは対等な関係でお仕事がこなせるとは思っていただけないかもしれません。

しかし、それまでの既成概念にとらわれない分、斬新なアイディアが豊富にあります。またそれが生まれやすいのが事実です。他人では思いつかなかったような切り口からの見方で、難題も素晴らしい方向へと持っていく自負があります。

近年株の下落が顕著であり、消費全体の需要が減る一方、高品質が問われる価値観の多様化が問題となっております。

このような状況で売り上げを伸ばし続けるのは容易なことではない。

それにもかかわらず、御社の素晴らしい製品やサービスが好評を博しているのは有能な社員、さらに明確な指南ができる役員の方々による労苦の賜物であります。

資本主義経済という激動にもまれながら、それでも御社の役立つ人材になり、スキルアップにもなるような仕事をしたいと思っている私にとって、学歴だけで人を偏見せず、実力を見極めて育んでいく制度がとても魅力に感じております。

御社のような完成された事業プラン、社内制度の持っておられる会社によって自分の力を存分に発揮して働きたいです。

さて、どこがダメでしょうか。まず露骨な点が一つあります。

文中に「容易なことではない」と「です・ます」の中に「だ・である」調が入ってしまっている点です。

「です・ます」と「だ・である」調のどちらがいいのかについてですが、

“出来る人”というところを主張したいときは「だ・である」調、

礼儀正しい謙虚な人であることを主張したい場合は「です・ます」調にするとよいでしょう。

なので今回のような文章の場合は「です・ます」調に統一するのが宜しいかと思います。

次に内容です。 この文章では、はじめに「御社を志望する動機は二つ挙げられます」と、とりあえず論理的といえる形にはなっています。一般的にはそのようにはじまれば、

その後二つの説明が詳しくされるはずですが、いまいちぼやけた内容になっていますよね。さらに、これらの理由では具体的な志望の理由にはなりません。もっと具体的に突き詰めていくべきでしょう。

もし、これを志望動機にしてしまったら「わが社のことをよく知らないな」と判断されてしまいます。さらに「簡潔に関わるとは言っても」から「他人では思いつかなかったような切り口からの見方で、難題も素晴らしい方向へと持っていく自負があります」まで自己アピールのみで志望する理由が一向に見えてきません。

しかも曖昧模糊としていて具体性がゼロです。一般的な話に終始してその企業でしかできないということをアピールしきれていないのです。「自負がある」と書いてありますがそれを裏付ける証拠も欲しいところです。

これを読んで「その通りだ!この人は斬新なアイディアをもってそうだ」と思う人事担当はいないでしょう。

さらに次の内容もよくありません。

「近年株の下落が顕著であり」と状況説明が長くなりすぎています。「御社の素晴らしい製品やサービスが好評を博しているのは有能な社員、さらに明確な指南ができる役員の方々による労苦の賜物であります」と持ち上げて自己アピールにつなげて、「学歴だけで人を偏見せず、実力を見極めて育んでいく制度がとても魅力に感じております」とひたすら売り込みで締めくくっている状態です。

これでは人事担当者の心に響くメッセージにはなりません。

そして最後「働きたいです」は文法として直すべきでしょう。「終止形+です」の形では不自然になるので「働きたいのです」とするべきです。話し言葉を文章にしてしまうとこのように不自然なことがあるので注意が必要です。たとえ不自然さはあっても感じの悪いものではないから構わない、という人もいるかもしれませんが、それでも賢そうに見えるものでないことに変わりはないのです。

書いた人が伝えたかったことを考えながら、肯定的に読みとってみる。

では、具体的に文章を直していきましょう。

最初に「志望する動機は二つある」と書いて、それからそれらを簡潔に説明していますよね。

一つ目の理由は「ビジョンに深い関心がある」ということと、 二つ目の理由が「戦力として関わっていきたい」ということになっています。

その二つの理由がぼやけていると前述しました。

ですがよく読んでみるとそのあとに書いてあるものが「二つ目の理由」としても言えるものであることが分かります。

そしてその後に「不況の中でも好評を博していることに関心がる」と「一つ目の理由」としてつなげられるものがありました。

つまり順序が逆になっていて分かり辛くなっていたのです。このように解きほぐすようにみていくと、何が言いたかったのかが分かっていくようになります。 しかし、このままでは読んでくれる人には相手にされずそのままダメな文章として流されていってしまいます。ではこれまでの解説から、実際にどのように直せばいいでしょうか。

修正点を以下に列記します。

◆「一つ目の理由」につかえるものと「二つ目に使える理由」のものを順番を入れ替えて順序どおり説明するようにする。

◆それらが最初に示した「二つの理由」の解説であることを読んでいる側にも伝わるように明記する。

◆抽象的なので、会社の魅力があるところについて具体的なところに言及する。

◆どのようなことをして会社に貢献したいのか書き加える。

修正後の文章

夕日その上で、先ほどの文章を改善してみます。

<志望動機の改善例>

御社を志望する動機は二つ挙げられます。

一つ目に、御社の業務内容を常々伺っており、そのビジョンに深い関心があること。

二つ目に、事業方針についても賛同しておりまして私も戦力として関わっていきたいと願っております。

一つ目の理由について詳しくご説明いたします。 御社の業務成績を以前から傾注しておりました。

近年株の下落が顕著であり、重要の下落と高品質が問われる価値観の中で、御社が新興国の味覚を日本でも採用し、日本人の趣向を拡大し、好評を博しているのは有能な社員、さらに明確な指南ができる役員の方々による労苦の賜物でしょう。

特に、学歴だけで人を偏見せず、実力を見極めて育んでいく制度がとても魅力に感じております。

このような企業のビジョンが現在の発展をけん引していったのだと思います。そのような御社であるからこそ、私の能力を持って貢献できると考えたのが二つ目の志望理由です。

貢献できるとは言っても、専門的なことや今日までの詳しい流れの面で、既存の社員の方々とは対等な関係でお仕事がこなせるとは思っていただけないかもしれません。しかし、それまでの既成概念にとらわれない分、斬新なアイディア生まれやすいのは事実です。 私はシンガポールを親しみ、学生のころに三度もシンガポールを訪れました。現地でも友人をたくさん作り、今でも友好を続けています。

御社の新興国の味を日本に普及する事業に参加して、現地からの視点も加味していき、難題も素晴らしい方向に持っていく自負があります。

私の新興国への経験や志向をいかすことによって、御社で力を完全に発揮して働きたいと思います。

ではもう一ついきましょう。

ダメな文章の例その2

未熟

最近、老人福祉施設へ訪れた。 社会の高年齢化を受けて、老人ホームなどの施設はとても進化している。定年後の引退生活を快適に暮らせるように、あらゆる取り組みが行われ、今後さらに深刻になっていく高年齢社会の準備をしている。

しかし、設備がより便利になっていけば、利用者の心地も快適になっていくのだろうか。

もちろん、設備が増えていけば、施設そのものが充実していくだろう。だがそれに比例するように利用者の気持ちまで充実していくとは思えない。

利用者の人たちがその施設に来た理由は多様であり、自分での生活が難しくなった人が少なくない。長い歳月を生きてきて、今まで当たり前にできていたことが失われるという虚しさは察するにあまりある。

そのような人たちの精神的なところを支えられないと、これからの高年齢化した社会が健全な方向へと進まないと感じる。お年寄りにある自立する力を衰えさせないように生活を支えていくことが大切であると思う。

取るに足りないようなことでも、自分はまだやれると実感することが重要である。

そうすれば生きているという手ごたえが喜びになり、心も明るくなるのではないかと私は考えている。

施設利用者の生きる力を衰えさせないで済むように、いかにサポートするかを考えて支援すればよい。

その小さな支えをツーツとして構築していきたいと思う。

食事をとること、衣服の着替えなど人として最小限のことでも堅実に考え、生活を快適に暮らしてもらえるようにしていきたい。

何から何までお世話してもらうだけが快適とは思わない。

無理なことを無理なまま済ませて晩年を迎えるのではなく、無理だったことを可能にできることを目指して、衣食住の根幹にそえたツールを作ろうと考えている。

避けようのない高齢化した日本に向かって、お年寄りのメンタルについてスポット当てて考えていきたい。

では、どこがダメなのか見ていきましょう。

まず何といっても、肝心な何を作りたいのかが見えてきません。

福祉について自分の展望を述べたのでしょうが、なんとかやりたいことを無理やりこじつけようとする形になっていまい失敗しています。

趣旨を要約すると、「高齢者福祉施設は、単に設備の充実をすればいいというものではない。施設利用者の力を尊重すべきである。それが生きている実感を与えるので、それを手助けすることが大切だ」と言うことだと思います。

これだけでは「自分がなにをやりたいか」との関連が薄いので、不自然な主張となってしまっているのですね。

精神的なところをなんとかしたいということと、ツールを作ることをなんとかこじつけようとしており、

「無理だったことを可能にできる社会を目指して、衣食住の根幹に沿ったツールを作ろうと考えている」と書いた上で、

「避けようのない高齢化した日本に向かって、お年寄りのメンタルについてスポット当てて考えていきたい」

と結んでしまっているので、かなり散らかった文章になってしまっています。

親切に解釈してみれば、書き手が言いたいことは「技術的なことではなく精神的なものを充実させたい」ということなのでしょう。

ところが「ツールを作る」というと設備的なイメージをさせてしまうので主張がぼやけている印象を与えてしまっているのです。もっと丁寧に解釈するならば、書き手にとって利用者があくまでも主体であって、福祉関係者の仕事はツールにすぎないという考えがあるようにも読みとれます。

設備ではないことを強調し、自分たちが支えていくことをツールのように利用してほしいということです。

書き手はどこかで奉仕行為は利用者にとってツールのように便利なものであるべきだという論を読んだことがあるのかもしれません。このように書き手が言いたかったのは、現場のサポート力のことだと思います。

なので、

「衣食住を根本に福祉関係者のサポートシステムを構築したい。それは主役ではなくツールのように利用者を支えるものだ」 とすれば分かりやすくなるでしょう。

さらには、「なにもかもやってあげる体制から改革して、自分の力でやることを支えるシステム、無理だったことをできるようにするシステムを作っていきたい」とすればさらに分かりやすくなります。

では、具体的にどう修正するかまとめてみましょう。

◆「ツールを構築する」というテーマを鮮明にするために、施設との関連をしっかり結ぶ必要があります。

◆この例文では「設備的なものだけでなく、精神的な部分を考えるべきだ」とあるので「生きがいを構築する」とすれば「ツールを構築する」よりも ダイレクトなメッセージとして理解しやすくなるでしょう。

◆はじめに「作りたい」という言葉は使って文章の方向性をしっかり示します。

◆やりたいことと外れる記述はカットします。

以下、改善の実例です。

ダメな文章の改善例

完璧

私が作りたいのは、お年寄りの生きがいの構築である。

最近、老人福祉施設へ訪れた。社会の高年齢化を受けて、老人ホームなどの施設はとても進化している。定年後の引退生活を快適に暮らせるように、あらゆる取り組みが行われ、今後さらに深刻になっていく高年齢社会の準備をしている。しかし、設備がより便利になっていくことで、それに比例するように利用者の気持ちまで充実していくとは思えない。利用者の人たちがその施設に来た理由は多様であり、自分での生活が難しくなった人が少なくない。

長い歳月を生きてきて、今まで当たり前にできていたことが失われるという虚しさは察するにあまりある。

そのような人たちの精神的なところを支えられないと、これからの高年齢化した社会が健全な方向へと進まないと感じる。

お年寄りにある自立する力を衰えさせないように生活を支えていくことが大切であると思う。

とるに足りないようなことでも、自分はまだやれると実感することが重要である。

そうすれば生きているという手ごたえが喜びになり、心も明るくなるのではないかと私は考えている。

お年寄りが、この生きがいを取り戻すことを、私はサポートしたい。

なにもかもやってあげる体制から改革して、自分の力でやることを支えるシステム、無理だったことをできるようにするシステムを作っていきたい。 私はツールのように利用者を支える黒子となって貢献していきたい。

とても文章がシンプルになり意味の伝わるものになったと思いませんか? 書き出しでいきなり「自分は何がしたいのか?」その結論を打ち出すことで文章の趣旨をまとめています。

まとめ

いかがでしたか?

改善後の文章の方が頭を疲れさせることなくスムーズに読めたのではないでしょうか。

このような思考で文章を読むことで、意味不明な文章を理解できるようになり、さらに自分自身の文章執筆力の向上にも繋がりますので是非参考にして頂ければと思います。

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    About The Author

    平 祐一
    北海道出身1979年7月9日生まれ
    8年前、妻子アリ貯金ゼロという状況で突然無職になり、知識ゼロからコピーライターをはじめました。どうにかこうにか普通に生きてこれてます。

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