「長文読解もラクラク」プロライター直伝!最速で「読解力」をつける方法

約 9 分
「長文読解もラクラク」プロライター直伝!最速で「読解力」をつける方法

文章力を高めたいと思うなら文章を書く力ともう一つ、文章を正しく読み込む力が重要になってきます。「正しく読めなければ正しく書けない」、当然のことですよね。

なので、今回から何度かに分けて読解力についての記事をご紹介していきます。

読解力とはなにか?

まず読解力とは何なのか、その定義を確認してみましょう。

読解とは、文章に触れ、そこに内包された情報を、読者と書き手とが共有する文章表現の規則や約束事であるコードと読者に既有の知識や情報および経験を手がかりとして解読し、それを理解し、解釈するまでの、読者の一連の行為を指す概念である。

異様に難しい説明ですが、基本的には書き手の文章表現を誤解なく正確に受け取る力だと考えれば宜しいかと思います。ですので書き手の文章表現が稚拙だったりそもそも誤りがあるせいで、意味が理解できない場合は読解力が低いとは言いません。

書き手の正しい文章表現を、読み手が正しく理解するために読解力は必要と言うことです。そう前置きした上で、

相手の言いたいことをゆがめてはいないか?

ゆがみ 様々な現場を見ていて、情報を受け取る時点で解釈をゆがめてしまう人たちがいるのを最近感じます。

人と話していても、読書をしていても、ゆがめて理解してしまうのです。それは読解力がないことによって起こります。自分の価値観が強く、そのフィルターで加工されてしまいがちなのです。

例えばある本に、

「人はいつかどうせ死ぬのだから、自殺したければすればいい」

とあって、次に、

「そう悟ってみると、わざわざ自殺しなくてもいいということに気がつくではないか」

と書かれていたとしましょう。

すると読解力のない人たちは、

「この文章は自殺を肯定している」

と解釈してしまう訳です。そして「こんなことを言ってはいけない」と怒り出すのです。

これは「自殺はよくない」という既成の価値観に凝り固まって「したければいい」という言葉だけに反応してしまうからです。そして本当に言おうとしていることが理解できていないのです。

このように自分が分かるところだけを読んでいく人が多いので注意してください。

「こんな考えもあるだろう。だけど…」という文章は「だけど」以下の意図を理解せずに脊髄判断してしまうのです。自分の考え方に合致する部分だけを読んでいき、ロジックの展開を追おうとしません。

このようなことは

自分の価値観が相対的なものと理解していなかったり思い込みが強かったりすることが原因になっていきます。

こういったことを起こさないためには、相手の言わんとすることが何かを理解しようとし、行間を読み、バックグラウンドを把握することが必要です。焦らずそれを意識するだけでも、着実に力が付いていきます。

ビジネス本やニュースの”読み飛ばし”利点

蝶 小説などの物語は、話の流れを順に追いかけて謎を解き明かしていきます。なので、基本的に読み飛ばして進むことはありません。小説などは自分なりのスピードで好きなように読んでいくべきです。

しかし、ビジネス本やニュースなど仕事で必要な本などは読み飛ばしが可能となります。ポイントを押さえて内容を掴んでいくという読み方です。

目次のタイトルや見出しなどから、どういう内容があるかをまず掴んで下さい。

そこで自分で知っていること、聞いたことがあることは飛ばして、自分が知らないことや必要なところを拾い読みしていきます。読んでみて、見出しのイメージと違う内容だったり違和感を持ったりしたら、前の項を読むなどして補完していきます。

これは前述の「相手が何を言いたいのか」を意識して読むことによって可能となる効率的な読み方です。

また、この話と同時に理解して頂きたいのが以下です。

読み飛ばして著者の主張を誤解しない方法

最初から最後まで1冊すべてを読み切らないと読んだことにならない、知っていても読んでみれば何か気がつくことがあるかもしれないと強迫的に感じる必要はありません。

そう考えてしまうと、途中で読むのをやめてしまって挫折することが多くなってしまうのです。

なので、小説以外はどんどん要点だけを掴んで読み進めていってしまいましょう。

ここで注意しなければならないことがあります。

書き手が詳しく説明している意見が実は反対意見で、最後に自分の意見が出てくるという場合です。

例えば「確かに○○と言える。しかし~」などがそれにあたります。

ここで詳しい説明がされている○○の部分だけを読んで、それが筆者の意見と読み取ってしまうことがあります。

飛ばし読みでも、そういったところはしっかり誤解無く読み取っていくべきでしょう。 

ここで誤読を防ぐ方法は「たしかに…」以降の部分に注目するということです。

「確かに…しかし…」 という論理展開は、その言葉ズバリではなくてもよく見受けられる手法です。慣れてくれば、逆説だけを意識していくだけで論理の流れを読んでいくことができるようになります。

読み手の意図はどこにあるのか

この時代、ラブレターを書いて告白する人は少ないかもしれません。

なのでメールでもLINEでも何でも構わないのですが、ここではそれら全てまとめてラブレターと表記させて頂きます。話を戻してラブレターはどう書けば相手が自分の気持ちを理解して胸を打ってくれるか、気持ちを理解して交際してもらうにはどうしたらいいかを考えて書くわけです。

そして、もしラブレターの返事が来たら、幾度となく読み返しますよね。読んだ相手の気持ちはどうなのかを必死に読み取り考えるでしょう。

「こんな丁寧な手紙をもらってうれしい」

と書かれていたら、それは本気なのか単なる礼儀なのかを見極めるためになんとか読み取ろうとするはずです。

一方、ビジネス文書などをそのように読み取ろうとする人は少ないと思います。ただ、ラブレターほど感情のこもった文章ではなくとも、相手の真意がどこにあるのかを表面的な文章に捉われず読み取ることは可能なのです。

いちばん読解力を深めるのは、

「確かにこうは言っているはそれが真意なのか」

「文面ではこう取れる表現だが、本当に言いたいのは何か」

という意識を持って読むことです。ラブレターと同等に真剣になるのは難しいですが、習慣になり力がつけばそれほど神経を使わずとも、真意を読みとる読解力があなたのものになっていきます。

読み取り困難なダメ文章を上手に読解するには?

僕は文章に関する仕事をしている関係上、色々あって何が言いたいのかさっぱり分からない文章を読むことも少なくありません。そんな時に、「何が言いたいのかわかんないので仕事しません!」は通用しないので、どうにかこうにか読み取る努力をする訳です。

「何だその無駄な努力は?」と思われそうですが、これが意外と重宝するスキルなので是非頭の片隅に置いておいて頂ければと思います。

キーワードを見つけて言いたいことを探る

キーワード よくわからない文章でも、さしあたって何を伝えたいのかを知るにはキーワードを見つけること。これが効果的です。

つまり、著者が何について述べているのかを発見し、そのキーワードの背景を明確にする。

そうする事で文章の意味自体の推測をするという読解法です。 

キーワードの選別方法はシンプルに「一番使われている単語は何か」

ここで注意すべきはその意味が一般的に使われている以上の意味を持っている場合です。

その著者が言いたい意味でのキーワードを明確にしなければなりません。

たとえば言葉を「コトバ」と書いている場合は一般的な「言葉」以上に筆者の主張が入っていることを示していたりします。個性的な主張ほどキーワードも個性的であることが多いので注意しましょう。 キーワードを見つけ出すことによって、「何について語っているか以上に、どんな主張があるのか」 を読み取ることができます。

もちろんキーワードだけに捉われ過ぎてしまうと全体の意味が把握し切れなくなる場合もあるので、執着しすぎず情報の一材料として捉えていくのが効果的です。

何回読んでも理解できない文章に出会った場合

読んでも読んでも頭に入ってこない、理解できないような文章に出会ってしまったらどうするか?

ゆっくり音読してみたりして、その内容が分かればいいのですが、それでも意味の分からない文章というのは存在します。

しかし、どれほど支離滅裂になっている文章でも「伝えたいこと」は存在するのです。

「そんなのは文章が下手なやつが悪いんだから自分のせいじゃない」 「読めなくたって俺は悪くない」

そう言いたくなる気持ちも分かります。でも好きで読んでいる本なら「分からない」で読まなくても済みますが、仕事で必要な文章などはどんなに分かりづらい日本語でも理解しなければなりませんよね。そこでおススメの読み取り方がこちら。

まず書いている側の土俵で文章を読みとろうとすることです。自分の思い込みがある場合は、自分の体験や情緒で背景を読みとってしまい著者の土俵がみえなくなってしまいます。

また、自分のコンプレックスや心配事に影響する話題だと特にその傾向が強くなります。さらには、自分の立場で読んだ時に違和感があることでも、相手の土俵に立った時に全く違和感なくスムーズに理解できる主張もあります。批判しながら読む場合も、そうやって一度相手を理解してから自分の考えを持って読むことでより深い理解や考察が可能となるのです。

一度読んでも理解できない文章に出会った場合は、落ち着いてこの方法を試してみて下さい。

質問をしながら読解する

質問 文章を読んでいて字面だけを追ってしまうと、どういう流れで主張しているのか分からなくなってしまう場合があります。

それを回避するためには「質問をしながら読みすすめる」ことが大切です。

これによって前述の相手の土俵もよく見えてくるようになります。このとき以下の3つの質問を意識しながら読んでみて下さい。

◆「この文章の定義はなんなのか?」

◆「つまり、どういう現象が起こるのか」

◆「その通りだとするとどんな結果があるのか」

1つ目の定義を把握することで、筆者のキーワードを正しく理解することができます。

その上で2つ目の具体的な現象を理解し、その結果どうなっていくのかを把握することで、 その文章の流れを全体像として理解できるようになっていきます。

質問しながら読んでいくメリットは、「文章でその答えがどれくらい提示されているか」がよく分かるようになるということ。

問題提示ばかりして終わってしまったり、具体的にどうなるか分からなかったりしてしまう場合も、どの程度足らなかったのかが把握できるようになります。これによって都合のいいデータを集めて、都合が悪いデータは触れていないような文章の矛盾も見抜けるようになるのです。

ざっくばらんに言えば詐欺的な広告文等を見抜く力も養えるという意味ですね。

それとは逆に、いい文章はこちらの質問に答えているだけではなく、さらに情報を加えてくれていることもあります。

まとめ

いかがでしたか?

「話し上手は聞き上手」という言葉を聞いたことがありますか?これと同じように文章も「書き上手は読み上手」です。文章を上手に読み込める人ほど上手に文章が書ける、このことに間違いはありません。文章を上手く書けるようになりたいと思うなら、とにかく書くこと。そしてとにかく読むこと。この2つが何よりも肝心です。

きちんとした文章を身につけるためには、「書ける」だけではなく「読める」ことも重要になってきます。

そのことを意識して積極的に色々な文章を読むようにしてください。それでは!

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    About The Author

    平 祐一
    北海道出身1979年7月9日生まれ
    8年前、妻子アリ貯金ゼロという状況で突然無職になり、知識ゼロからコピーライターをはじめました。どうにかこうにか普通に生きてこれてます。

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