「人を動かす」「人を惹きつける」特別な魅力を文章に宿すための3つの確認事項

約 5 分
「人を動かす」「人を惹きつける」特別な魅力を文章に宿すための3つの確認事項

読み手の心をがっちり掴む為には文章で読み手の心を動かす事が重要です。

でも「文章で読み手の心を掴みたい、でもどうしても無機質な感じになってしまう…」このように感じたことはありませんか?僕の場合コピーを始めた当初は、そこまで深く悩んでいた訳ではないけれど、「もう少し文章に個性のようなものが出てくれば…」と思うことが多かったです。

今日お話するのは、そんな無個性なライティングからの脱却を目指して心掛けた3つのポイントについてです。とても簡単なことばかりなのですぐにでも試してみて下さい。

「人を動かす文章の極意!」:同じ語尾は続けない

どんなシーンの文章でも単調で機械的な文章だと、違和感を持たれて印象のよくないものになってしまいます。その原因はどこにあるのかというと、同じ語尾が延々と続いている場合が挙げられます。

例)

私の名前は○○です。

出身地は○○です。

今住んでいるところは○○です。

仕事は○○です。

休日の過ごし方は○○です。

このように「です」が何度も続くと単調な文章になってしまいがちです。「です」に限らず、「ます」「でしょう」など、同じ語尾を続けないようにしましょう。続いたとしてせいぜい2回までが限度と考えて下さい。

では、どう気を付ければ同じ語尾が続くのを防ぐことができるのでしょうか。

その解決法は以下3点です。

  • 倒置法を使う
  • 主語を変えて述語を調整する
  • 名詞で文を止める(体言止め)

簡単に説明をしていきます。

1・倒置法を使う

倒置法を使うことで単調に続くのを防ぐだけでなく、最後に置いた単語を強調する効果もあります。

例)

「沖縄が私の行きたい旅行先です」

        ↓

「私が行きたい旅行先があります。沖縄です」

2・主語を変えて述語を調整する

何かを説明しているとき、「○○は~」「○○が~」と主語が同じ場合、述語も変化が乏しくなり、単調になってしまいます。

そこで、主語を少し変えて説明することで述語にも変化が起こり、リズムやメリハリのある流れを作り出すことができます。

例)

「私が気持ち悪くなるときは船に乗ったときです」

        ↓

「船に乗ったときは気持ち悪くなります」

3・名詞で文を止める(体言止め)

あまり頻繁に使ってしまうと投げやりな印象を与えてしまいますが、文章の流れやリズムを作るときにはとても効果があります。

例)

「今私が食べたいもの、それはステーキ」

「は」と「が」を適切に使う

文章を書く時に「は」と「が」のどちらを使うかで悩んだ経験がある方も多いと思います。この「は」と「が」は効果的に使い分けることで、自分が伝えたいことがより伝わる文章へと変わります。厳密な使い分けは学問に任せるとして、ここでは伝わることを意識した使い分けについて説明します。

1)多くの人が知らないような新しい情報で「が」を使い、次から「は」にする

2)主語を強めたいときに「が」を使う

どのように使っていけばいいのかは以下を参考にしてください。

「素敵なプレゼントとしてクマのぬいぐるみ送られてきました。

このクマのぬいぐるみとても愛くるしい顔をしていて…」

このように、

■STEP1.初めて出てきた名詞には「が」を使う

■STEP2.次からは「は」を使う

の手順で書いていくことで文章が自然に流れていくようになります。何度も同じ名詞に「が」を使っていると読み手は疲れてしまうのでこれをぜひ心がけて下さい。

2・主語を強めたいときに「が」を使う

「内気なあの人手をあげました」

これでは事実だけを述べているように伝わり、内気でも手をあげることくらいは珍しくない、という意味にもとれてしまいます。では、次のようにするとどうなるでしょうか。

「内気なあの人手をあげました」

こうすると「手をあげたのは、内気なあの人だ」ということが強調されます。手をあげることもできなかった人が手をあげたと主語が印象的に強く伝わるのです。 

「今日が、出発の日だ」と言うと、前の日でも次の日でもないその日であることが強く伝わります。

このように主語に重要な意味を持たせたい場合は「が」を使うと効果的です。

「人を動かす文章の極意!」:受け身表現に注意しよう

「この商品は売れると思われます」

「傾向はこのように考えられています」 

このように受け身表現である「~れる」「~られる」を使って、企画書なり報告書などを作っている人も多いと思います。 しかし「伝える文章」として考えると、人に伝えて、納得なり決断なりをしてもらいたい場合、これは問題があります。 

その大きな原因として挙げられるのは、受け身表現は自信がないことの表れとして読み手に伝わってしまい、不安を与えてしまうということです。

自分の意見として言うのは何か問題があるのかと勘繰られてしまうのです。

このように相手に不安を感じさせないためには、

「この商品は売れると思われます」

「傾向はこのように考えます」

とした方が自分の意見として能動的な印象をあたえることができます。

しかし、実はこれだけではまだまだ自信がある文章にはまだなっていません。

「~思う」「~考えます」という言葉を使わず、言いきることで相手を動かす文章になるのです。

それだけでは独断のように受け取られて不安だと思うのであれば、「なぜなら~」と理由を示すことによってそれを補うことが可能です。

例)

「この商品は売れます。なぜなら~」

「傾向はこれです。次のデータを見てください」

“伝える”という目的で文章を書いている以上、相手にきちんと受け止めてもらう為に書かなければいけません。受け身表現や「~と思う」などはなるべく使わないようにしてください。

まとめ

いかがでしたか?ざっくりとまとめると、

文章の表現が単調にならないようにする!

自信の無さからくる受け身表現はNG!

このようになります。

以上のことを是非心掛けてみて下さい。

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    About The Author

    平 祐一
    北海道出身1979年7月9日生まれ
    8年前、妻子アリ貯金ゼロという状況で突然無職になり、知識ゼロからコピーライターをはじめました。どうにかこうにか普通に生きてこれてます。

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