「もしかしたら文章が書けない病気かも…」と自己嫌悪に陥る前に確認して欲しいこと

約 5 分
「もしかしたら文章が書けない病気かも…」と自己嫌悪に陥る前に確認して欲しいこと

おそらくはこの記事を読んでいる全員が、小学校のころから国語を学んできたはずです。だから、文章を書くことができない人は一人もいません。

「明日、学校に行きます」

というたった一つのメッセージを書けないという人は一人もいませんよね。なのに、どうして多くの人が「私は文章が書けない」と思いこんでしまうのでしょうか。実はこれには2つの理由があると言われています。

1)日頃の生活に「書く」という習慣がついていない

2)「書く」ということを特別なことだと思いこんでいる

どんなことでもそうですが、日常の中でやっていないことをやらなければならない場合、人はためらい・緊張を感じます。どうしても構えてしまうのです。構えるということは、自然体に最も遠い状態です。そうすると、緊張をし、身も心も固くなってしまいます。

こうなってしまう理由は「慣れていない」のが一つの原因なのです。こうなると本来出来ることも「自分にはできない」「苦手だ」と、自己正当化し楽になろうとしてしまうのです。本当はできるのに、やっていないことに不安・恐怖を感じて、やる前から「できない」と思いこんでしまうのです。

これを解決する方法は簡単です。文章を書くことを日常的に行い、習慣にしてしまうこと。それがもっとも効果的です。

書くことを習慣にし、当たり前にする

これによって書くことが特別に感じることが無くなり、頭を柔軟にして取り組むことができるようになります。

日記や手紙など、生活の中に「文章を書く」ことを日常的に取り込んでいってください。毎日自然に歯を磨くように、文章を書くことへの抵抗感が薄れていくはずです。

文章は具体的に書こう

単に「寒い日だった」や「暑い日だった」と書くのではなく、具体的に事例を入れることで、読み手にその情景が確実に伝わります。

たとえば、「朝、庭一面に霜が張っていた」「街を歩いている人は、みんな汗を拭いながら苦悶の表情で歩いていた」などの描写を加えることで、読み手とその情景を共有することができます。

「おいしいラーメンを食べた」というのではなく、「野菜・チャーシューたっぷりのおいしいとんこつラーメンを食べた」と伝えることです。具体名を挙げて、どんな盛り付けをされていたのか書くことでより正確に伝わっていきます。

「彼と私は唯一無二の親友だ」というなら、「彼は私が一文無しの時、自分の犠牲を省みずご飯をご馳走してくれた」というようなそれが分かる具体的なエピソードを示すと読み手に説得力を感じてもらうことができます。

「自分がわかっていることは相手もわかっている」

と無意識に思っていると、具体的なことが抜け落ちやすくなります。それに気をつけて具体例を加えていくと、より頭が柔軟になっていき、いい文章がより書けるようになっていきます。

自分は何を求められているのかを考え続けること

誰かに向けて文章を書くときも、依頼されて文章を書くときも、「自分は何を求められて書いているのか」ということを常に考え続けなければいけません。例えば、あなたが「ダイエット」についての文章を書いてほしいと言われたら、あなたは読者に向けて情報を発信する立場になるわけですが、ダイエットの事をただ語るだけではダメです。

ダイエットをしたいと思っている人たちは、ダイエットの話を聞きたいのではありません。少し考えると「痩せた自分(結果)」を求めていることが分かるはずです。そうすれば結果が伴うような、具体的な話をしていかないとダメだということがわかりますよね。ただ「カプサイシンには脂肪燃焼効果がある…」と語るのではなく、「カプサイシンを寝る30分前に取るといい」という具体的な話をする必要があるのです。

読み手は常に何を求めているかを明確に、そして常に考え続けるということです。

そうすると、こちらの立場も明確になり、どんな文章を書けばいいのかもおのずと分かってきます。

ただ、これはなかなかできる人が多くありません。文章を書く人のほとんどがエゴで文章を作成している場合が多く、自然と自分の知っていることをひけらかす様に話し始めてしまう事が多々あるのです。仮に初めは読者のためでも、書いていくうちに途中から、今の自分が興味関心を持っていることに自然に話題が流れていってしまうことがよくあるからです。

例えば、関東から関西に移住した人が、関西についての感想文を依頼されたとします。そこで求められていることは関東の生活と関西の生活の対比の視点です。そこで、関西のことばかりを書いてしまってはいけません。書くこと自体は当然いいのですが、両方の対比の視点が無ければ現地の人ではなく、あえて移住した人に依頼した意味がありません。

このように、「自分が何を求められているか」を忘れてしまっては、読み手の期待を失ってしまいます。

文章が上手か下手か以前に、こういった相手への思いやりやサービス精神、奉仕の心を持って書くことで相手の心に入るいい文章が生まれていくのです。

まとめ

今日のまとめは何といっても「誰のために文章を書くのか?」に尽きると思います。この記事を見ている方々であれば多くの場合、自己満足の為ではなく、何らかの目的を持ち、そして読み手のために文章を書こうと考えている事でしょう。

であれば必ず忘れてはならないのが今回お伝えした内容になります。是非、今後のライティング活動の参考にして頂ければ幸いです。

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    About The Author

    平 祐一
    北海道出身1979年7月9日生まれ
    8年前、妻子アリ貯金ゼロという状況で突然無職になり、知識ゼロからコピーライターをはじめました。どうにかこうにか普通に生きてこれてます。

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