僕が今までライティングを教えてきた中で寄せられた質問を、まとめてシェアします。
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コピーライター活動に関するQ&A
Q. どのようにリサーチをすればいいのか…リサーチの重要性はわかりますが、やり方がイマイチわかりません。 |
A.「なぜリサーチが必要なのか?」を理解する必要があります。
リサーチと一口に言うと非常に難しく感じられますが、セールスライティングにおいてのリサーチとは結局の所「必要な情報を集める」ということです。 つまり「どのようにリサーチすればいいのか?」という疑問の前に「執筆に必要な情報、切り口は何か?」を案件ごとに整理する必要があります。 ・競合の切り口 ・読者の痛み、悩み 以上2点をベースに競合と異なる切り口でかつ、読者の痛み、悩みに対する共感を示せて、さらに希望を感じられるオファーに結び付けられる要素をリサーチによって具体化します。 実際に案件に着手しないと具体的に何とも言えませんがリサーチにおいて絶対的に不動なのは、 「書けないからリサーチをする」のではなく 「書きたい内容の裏付けをリサーチする」というイメージです。 「こういう切り口が可能だとしたら…」という発想があれば、そこからリサーチをかけるのは簡単だと思います。例えば勉強法の場合、読者はどのような悩みや願望を持っているのでしょうか? 「勉強しても成績が伸びない」 「そもそも勉強をしたくない」 このような悩みと願望があるとしたら【勉強をしない 学習法】などを検索してみるのも手です。 もちろんすぐに筋書きに繋がる要素を得られるとは限りませんが、このように少しずつ理想のライティングを現実に近付けていく作業がリサーチをうまく行う秘訣だと思います。 |
Q.願望すら持たずに諦めてしまっている読者は顧客にはなり得ないのでしょうか? |
A.その読者の位置まで目線を下げることで願望を作りだすことが可能です。 はじめから「どうせ自分にはできない」と諦めてしまっている読者にはどのようなメッセージが有効なのか?についてのご質問ですが、そういう層に対して最も効果的なのは「目線を読者の位置まで下げる」という切り口になります。 専門家目線での文章は、 「そりゃああなたはそうでしょう」 「しかし自分には無理です」 と思われてしまいます。 しかし、自分と同じような報われない経験をしていた人のサクセスストーリーはかなりの高確率で読んでもらうことができます。さらに自分以上に壮絶な体験談は読者にとっての希望となり諦めていた願望を蘇らせるきっかけにもなります。 例えば「44歳、無職、これまで就職経験なし、親の年金で養われていた中年男性が一流企業に就職できた“履歴書”の秘密」 どれだけ就職についての願望を失くしていたとしても、このメッセージには少なからず希望を感じると思います。 「自分の商品に絶大な自信があり、しっかりメリットを伝えられれば必ず売れる」 ご質問者様が販売者として、今現在、こう考えているなら、もしくは今後販売者として商品を売りたいと考えているなら、もしかするとこのQ&Aの情報が必要になるかも知れません。 「読者にとって最も重要なのは商品が優良であること」それだけを追求してしまうリスクがあるからです。大切なことなので覚えておいて下さい。本当に読者が求めているのは、「商品が自分に適しているかどうか」です。もちろんそこには「商品が優良である」という事も含まれています。 理詰めで淡々としたセールスライティングで全く成果が見られない場合は、上記のように感情に訴える内容にシフトさせてみてください。 |
Q.ネットショップ運営しています。どうしてもモニターの声が集まらないのですがどうすれば集められますか? |
A.無償では集まらない場合が多いです。 人間は基本的に自分の行動に見合うだけの結果を求めます。そう考えると無償でモニターとしての自分の声を送る行為は単に「文章を書きメールで送信する時間を失うデメリット」です。 どれだけボランティア精神に溢れた人だとしても、自分の上にいる人物に奉仕することはないと思います。また、あなたも飲食店などでアンケート用紙が置かれているのを見たことがあると思いますが、有名な某店舗ではあのアンケートも、悪い時は一日に一通、二通しか集まらないそうです。 食事が運ばれてくるまでの暇な時間があっても、何も見返りがなければ書かない。これが現実です。しかし、店員がメニューを取り終えた後、「アンケート用紙にご記入して頂ければコーヒーが一杯無料になりますのでぜひご協力お願いします」 そう言われればコーヒーが嫌いな人以外は結構な割合でアンケート用紙を提出すると思います。これと同じような要領でお客様の声を集める必要があります。 1・無料モニター(商品、サービスの無料提供) 2・感想を送って頂いた方に数千円のキャッシュバック 3・感想を送って頂いた方限定の特別なプレゼント 一例ですが上記のような募集を人数限定で打ち出してみてください。多くの声が集まるようになるはずです。 |
Q 文章を書くことが嫌いと言うか、つまらないです。こんな自分はライターに不向きでしょうか? |
A 二通りの理由と解決策があります。 文章執筆のみに限った話ではありませんが、どんな物事でも人の指示通りにただ動くだけで「楽しい」と感じることはできません。また「お金を稼がなければいけない」という目的のみでの執筆は基本的に苦痛を伴うものとなって当然です。 この場合、判断材料は二つ、 1・自分が本当にやりたいことは何か? 2・自分は誰のために文章を書くのか? 以上を徹底的に考えることです。1の「自分が本当にやりたいことは何か?」を真剣に考え、ライティング以外の道が思い当たるならば解決の仕方は単純です。ペンを置き、違う道に進むのがあなたにとって最もベストな選択肢だと言えましょう。 なぜならあなたが文章をつまらないと感じる原因は、「文章を書くよりもっとやりたいことがあるのに文章執筆に時間を取られている」これが主なストレスとなっているからです。 ですので、この場合は少々冷たい言い方になりますが「ライターには不向きである」と回答せざるを得ません。 次に「自分は誰のために文章を書くのか?」 クライアントのためでしょうか?不特定多数の「読者」のためでしょうか?断言しますが「人のため」の努力は長続きしません。つまり、「自分のため」に執筆する意識が大切だということです。 例えばあなたの文章でたくさんの読者が感動したとします。しかしその出来事自体にさほどの意味はなく、感動させられたことによって「あなたがどう感じるか?」が重要なのです。 もしもあなたがその出来事に満足感を覚えられたとしたら、「次はどう書こうか?」「もっと評価してもらうには何をすればいいか?」このように必ず突き詰めたくなるはずです。 どんなことでも自分にとって一定以上の満足感をクリアしたタイミングでやりがいを感じられます。逆に言うと突き詰めることをせず中途半端にダラダラ続ける姿勢はやりがいも仕事に対する意味も感じられずただ自分を苦しめるだけです。 「本当に自分のやりたいことは文章執筆なのか?」ここでためらいなくYESと答えられたなら次は、「自分のためのライティングが出来ているか?」このように問いかけてみてください。そして最後に、「努力できているかどうか?」ここを確認してください。 「ライティング力をつけたいが文章を書く事は嫌い」、あなたがそう思っているなら上記3つの問いかけのどこかで必ず「No」と答える自分に気づくはずです。 |
Q 家で執筆をしているせいかプライベートと区別できません。どうすればメリハリをつけられるでしょうか? |
A 優先順位をまずは解除してください。 何度もお話していますが僕も以前はフリーライターでした。そしてもちろんその当時、出勤はほとんどなく自宅での執筆が主でした。ですのでご質問者様のお気持ちは大変良くわかります。通勤していれば「9~17時」が仕事、「17時以降」がプライベートとざっくり区別することができます。しかしフリーライターはそうはいきません。 納期に追われれば朝方まで執筆などということも珍しくなく、外出中でもクライアントから修正依頼がかかれば自宅に戻り作業しなければならない時もあります。 「家で仕事できるんでしょ?フリーライターって良いなぁ」実際にこう言われたことはありますし、僕自身そう考えたこともあります。しかし今となって言えるのは、「出勤」していた時期の方が精神的負担は格段と少なく楽だったということです。 断じて甘い気持ちで続けられる仕事ではありません。これはスキルの問題ではなく「フリーライター」という仕事の特徴です。どこまで行っても決してこの面で楽にはならないということ。それは覚悟しなければなりません。 ではどうやって仕事とプライベートを区別すればいいのか?簡単です。仕事もプライベートも同じだけ重要だと考えれば良いだけです。 多くのフリーライターは、「仕事を断ると次が来ない」と考えてしまい、自分の身体が動く限界までスケジュールを詰め込みます。その挙句、「仕事と家庭どっちが大事なの!」と嫁にどやされ会社と家庭の板挟みにあってしまう訳です。 そこで「家族のために頑張って仕事をしているんだ!」と切り返せば火に油を注ぐような結果になって当然です。 そのようなことになる前に、「“フリーライター”と“家庭の経営”という二つの仕事をしている」このように考えてみてください。するとスケジュールを確保する重要性が理解できてきます。自ずとスケジュール表を作成する必要が出てきますし、無茶苦茶な仕事を安請け合いすることもなくなります。 これはフリーライターとしてのマインドセットの基礎中の基礎になるのかも知れませんし、逆に凄腕のフリーライターになるには“足枷”にあたるアドバイスかも知れません。 ただ僕はご質問者様にはぜひ実践して欲しいと思っています。 なぜならもしもご質問者様がコピーライターとして成功したくさんの生徒を持った時、 「一流になるためには家庭を犠牲にする決意も必要だ」ではなく、「一流のコピーライターは一家の大黒柱としても一流でなくてはならない」と彼らに指導してあげて欲しいからです。ご参考にして頂けると幸いです。 |
まとめ
いかがでしたか?
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