「プロモーションライターになろう!」の違和感

約 8 分
「プロモーションライターになろう!」の違和感

どうも、平です。

僕は普段からセールスコピーライターという立場で仕事をしている訳ですが、基本的にはプロジェクト単位で仕事をする事が多いです。

これは単発の案件は請けていない、という事ではなく、単にスケジュールの問題です。1プロジェクトあたり2~3か月は拘束されるため、短納期の案件をスポットで入れるのが難しく、結果的にこういう形になっています。

でも、僕個人としては、単発とプロジェクトのどちらが楽かと聞かれれば、確実に単発の方だし、久々に単発案件を請けてまったり書いている時は凄くリフレッシュ出来ます。単発案件だから手を抜いて取り組めるという事では決してなくて、プロジェクト単位の案件がそれほど息詰まる仕事だという意味ですね。

要はスポットもプロジェクトも良し悪しがあるという事です。

で、ライター初心者にとってスポットとプロジェクトどちらがおススメかという事ですが、確実に単発で案件を請けておくべきだと思います。中・上級者であっても、その人の性格や特性によっては単発を重ねた方が安定して活動出来るケースも間違いなくあります。

でも、その事を知ってか知らずか、コピーライターの人達の中には無責任に「プロモーションライターになろう!」と推しまくっていたり、その影響で「初心者ですがプロモーションライターになりたいです!」という人が出てきているようなので、プロモーションライターの裏側などを含め、この事に言及したいと思います。

「プロモーションライターって何?」という段階の人が受注してしまうと地獄

僕はセールスレターとかランディングページとか、そういう最低限の知識も知らずにコピーライターになったので、あんまり人の事を言えないのですが、「プロモーションライターって何をやる人なのか?」その具体的な仕事内容と現場での立ち回りを知らない状態で、正式受注してしまうと、マジで地獄に叩き落ちるので注意しましょう。

最低限出来なくてはいけないポイントは以下です。

・自分が受注したプロモーションを回す上でどれだけの原稿が必要なのか?を把握する事が出来るか?

まずは自分が担当する仕事の範囲を知らなければなりません。当たり前ですね。

これは先方が予め範囲を設定してくれている場合もあれば、「このプロモーションに必要な原稿を作って下さい」と丸投げされる場合もあります。

どういう場合でも迅速に必要な原稿の種類を把握できるようになっておく事が重要だし、当然、それらの原稿を「すぐ書ける」という知識、スキルが必要です。「LPってどうやって書くの?」「アフィリ用の紹介文って何?」というレベルではダメという事ですね。

・必要な原稿をどれ位の金額、日数で揃えられるか?を先方に伝え、それを正確に守る事が出来るか?

完全成果報酬であれば金額交渉は必要ありませんが、着手金や執筆報酬で仕事をする場合は報酬額を提示しなくてはなりません。また、各原稿の期日、原稿全体をどれくらいに上げられるか?も執筆に入る前に伝えておく必要があります。

これは原稿の遅れがプロモーションスタートの遅れに直結する為で、大きなプロモーションは広告枠を事前に押さえる事が多いので期日は何が何でも死守しなくてはなりません。もし納期を割るような事があれば、多額の広告費が無駄になり責任問題に発展する可能性もあります。

・不明点は「質問」ではなく「聞き取り(ヒアリング)」または「提案」で解消していく事が出来るか?

「これどうすればいいですか?」という質問をするのは最後の最後の手段だと思って下さい。

「これは〇〇のようなので●●にするのがベストだと思うのですが、いいですか?(提案)」

もしくは

「これは〇〇のようですが▲▲という理解で合っていますか?(聞き取り)」

などの方が、圧倒的に話が早いです。

時間勝負のプロモーションにおいてクライアントに長文のメッセージや別途打ち合わせが必要な質問を投げるのは完全にアウトです。クライアントが「YES」or「NO」で答えられるような聞き取り、提案がベストです。その為の予備知識や経験は持っておきたい所です。

・原稿と原稿の繋ぎ(例えば広告からLPまでの間)を考慮した執筆をする事

最も分かりやすいのが、例えばLP(オプト用)と販売ページの2つを受注する場合、このLPと販売ページの間にはステップメールが走ります。

教育用動画が用意されている場合もあるでしょうし、その場合、動画の視聴ページも別途用意されているかも知れません。そこで、どういう情報を見聞きしてユーザーは販売ページに着地するのか?それらを全て考慮しなくてはベストなセールスはかけられません。

・突発的な仕事が浮上した場合、早朝、夜間を問わず作業に入れる事

全然、数字が出ない場合には夜通し改善作業をしなければならない場合もあるでしょうし、仕事に遅れが出たらそれを取り戻すまで書き続けなければなりません。こんな事はプロモーションライターであれば常識です。

「私は18時以降は仕事をしません」などというプロモーションライターはまず需要がないので気をつけて下さい。

プロモーションライターの役割は「原稿を書く」ではなく、「プロモーションを成功に導くためのメンバーの一人になる事」です。そういう意識がない人ははじめからプロジェクトに刺さるべきではありません。

・納品で仕事完了ではなく、利益が出てはじめて仕事完了という意識を持つ事

こちらも一つ前に付随する内容ですが、プロモーションライターは担当したプロモーションが成功してはじめて仕事完了です。原稿を納品してそれで終了ではありません。

これは一回完全成果報酬で思いっきりコケてみると分かりやすいですね。リスクはありますけど…

まだまだ色々と気をつけなければならない所はありますが、少なくとも上記をクリアできなければ絶対にプロモーションライターは務まりません。

初心者がプロモーションライターのポジションに就ける確率は低い

また、そもそもの話になってしまうのですが、経験値の低いコピーライターがプロモーションの全ライティングを担当出来る機会はそうそう巡って来ない事も覚悟しておくべきです。

はっきり言って最初はコネだったり、よほど有名な単発案件を手掛けていない限りプロモーションライターとして案件に関われるチャンスはありません。

でも、それも仕方ない事だと思います。

例えば10億円以上の売上を見込むプロモーションを仕掛ける際は、広告費として数千万円~億をかける必要があります。ここで売上が全く上がらなければプロモーション修了後、広告費がそのまま赤字として残ってしまう事になりますよね。

「10億円を見込むほどの案件だったら、どれだけコケても赤字はないでしょ」と思うかも知れませんが、プロモーションの売上には「ネット」と「グロス」があり、

グロス=広告で売り上げた総額

ネット=実際の利益

となります。

インフォ業界においては仮に10億円の売上があっても着金は大体70%~80%程度です。20~30%は「申し込んだけどやっぱり気が変わったからお金を払わない」を筆頭とした、不払い層がいるものと想定しておいた方が無難です。

その上、複数社合同で立ち上げたプロモーションだったりすると、利益分配した時に売上は10億円でも実際の利益はその10分の1以下という場合すらある程です。

そんな中で売上を大きく左右するプロモーションライターに「初心者」を起用する筈はないんですよね。他社の大型案件に初心者ライターが単独で食い込み刺されるほど業界は甘くないという事です。

プロモーションライターはいつの間にか「なってる」もの

「じゃあどうやってプロモーションライターになるの?」と思うかも知れませんが、これはかなりシンプルです。順を追って説明していきましょう。

1・クライアントと出会う

2・単発で一つ案件を請ける(レターでも何でも)

3・結果を出す

4・「これは書けますか?(ステップとかLPとか)」というクライアントの依頼を請ける

5・結果を出す

6・「全部丸ごと原稿お願いしたいんだけど」というクライアントの依頼を請ける

7・プロモーションライターとしてデビュー

プロモーションライターってこういう経緯で自然と「なっていくもの」だと思います。

そこでプロモーションを成功させる事でリピートをしてもらったり、紹介してもらったりして、少しずつ活躍の場を拡げていけばいいんです。

似非プロモーションライターの言葉を聞かないようにしましょう

もちろんプロモーションライターといっても「プロモーション=ローンチ」とは限りません。ただ、ローンチに関するプロモーションライターとして露出している人達のうち、8割以上は似非プロモーションライターだと思っています。

「プロモーションライターになりましょう!成果報酬うまいですよ!」とか言っている人は十中八九ニワカだと考えて間違いないです。

彼らがどんな案件を回してきたのかは知りませんが、そんな簡単に、無責任にプロモーションライターを薦められる訳ないんですよね。失敗した時のリスクがクライアント側、ライター側、双方にとってあまりにも大きすぎます。

当然ハイリスクハイリターンとは言え、ギャンブルと違って実力や経験が備わっていれば結果は出せるのですが、初心者のうちは例え運よくチャンスが回ってきても無理に大型プロモーション案件に手を出すべきではないかなと思います。

まとめ

さて、いかがでしたか?

先日、「コピーライターじゃ稼げません!アフィリエイトがおススメです」と言っている人の記事を見ました。

「何だかなぁ」という感想しか出てこないですよね。。

もしもあなたがライターを目指すのなら、コピーライターでも、プロモーションライターでも、セールスライターでも、呼び名はどうあれ結果を出す事が仕事である以上、責任を負う覚悟がなければ務まりませんよという事を覚えておいて下さいね。

アフィリエイトは失敗しても普通は結果が出ないだけで、誰にも迷惑をかけません。

でもコピーライターの仕事は違います。失敗すれば他者に迷惑がかかります。

ただし、その分やりがいもあるし、一定水準以上のキャリアを築けばほとんどライバルが居ないので、半独占市場(いつでも仕事が回って来る状態)になります。そうなると自分の都合に合わせて働けるようになりますので、そのメリットは他の稼ぎ方には無いモノですよね。

コピーライターとしてのスキルを身につけ「本気で挑戦してみたい!」と思うなら、是非当ブログの記事を参考に頑張ってみて下さい。それでは!

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    About The Author

    平 祐一
    北海道出身1979年7月9日生まれ
    8年前、妻子アリ貯金ゼロという状況で突然無職になり、知識ゼロからコピーライターをはじめました。どうにかこうにか普通に生きてこれてます。

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