どうも、平です。
僕のブログを継続的に見てくれているのは大体がセールスコピーライターとかプロダクトローンチとかのキーワードで検索して辿り着いた人だと思います。
となると、これらのキーワードと切っても切り離せないのが「情報商材」の存在。
今は僕も深くは情報商材と関わっていないので2017年現在の業界事情を全て把握しているとは言えませんが、以前はインフォ系の会社に在籍していた事もあり、色々な裏側を見てきました。
その上で言うのですが「詐欺だ!」「ネズミ講だ!」と言われるのも仕方がない側面は確かにあります。ただ、あくまで側面としてその事実があるだけで、全部が全部詐欺だとかネズミ講のような仕組みという訳では決してありません。
今回はそんな話をしようと思います。
Contents
そもそも情報商材って何?
情報商材とは広義で「有料の情報」となりますが、実際は動画、音声、文章などを用いて作られたハウツーマニュアルなどの商品、あるいはそれらを商品販売するという行為そのものを指します。
早い話「このマニュアルを買えば稼げますよ!」「この動画を見れば痩せられますよ!」などのセールスコピーで販売されているモノの事ですね。
今はずば抜けて粗悪な商材はあまり見かけなくなりました。せいぜい型落ちして現在は全然通用しないノウハウが出回ったりしている程度で、以前はもっともっと酷かったんです。
例えば、
「毎月20万円を継続的に稼ぐ秘訣というマニュアルを買ったら一言『働け』と書いてあった」
など(笑)
いや、これ事実なので全然笑い話にならない酷い話なんですが、こんな冗談みたいな商材が2007年~2008年位はゴロゴロ転がっていたんです。
まぁこんな極端な例は置いておいて…
なぜ、情報商材=詐欺と言われるのか?
この理由はとても簡単で大きく2つあります。
2・多くの場合約束した結果をもたらす事が出来ないから
代表的なモノで言うと「お金を稼げますよ、という商材で稼げない」など。
ネットビジネスが日本でも広まり始めた直後は、誇大表現のペナルティはあってないようなものでしたから、「強い煽り文句は言ったもん勝ち」みたいな状況がありました。凄い事を約束すればするほど、注目されるし、期待値も高まります。今もその名残はありますよね、「コピペで100万円」みたいなやつがそうです。
ただ、めったに見かけない凄い約束って、当然守るのが難しくなっていく訳ですよ。でもそういう約束ほど人を惹きつけます。そうして売上を追うがために商品を大袈裟に誇張して売る事になり、「詐欺!」と言われてしまうという、知ってしまえばかなり単純なメカニズムがあるのです。
その他、なぜ情報商材が嫌われるのかを列記してみます。
1・広告、販促と商材のバランス
情報商材が残念なのは、あからさまに嘘をついてゴミのような商材を売ろうとする以外にも、有益な情報であるにも関わらず広告、販促とのバランスが取れていないがタメに詐欺扱いされてしまう情報商材がある事です。
実態が、
・月に30万円位は稼げる
という商品を、
・月に100万円は確実に稼げる
こう誇大表現する事で詐欺だと思われてしまう商材の事です。
事実をありのままに伝えれば優良商材になったにも関わらず、売り方が悪くてボコボコに叩かれている商材もいっぱいあります。
もちろんそうしてしまう気持ちも分かるんですけどね。。
盛りまくった煽り広告が氾濫する中で、真っ正直に頑張れば稼げる、30万円位は稼げる!と言った所で埋もれてしまうだけだし、それであれば自分も煽ってやる!となってしまうのも無理はありません。
2・情報商材を叩くアフィリエイターの存在
これもかなり問題です。
「情報商材=詐欺」のイメージを根付かせることに一役買っている連中がいます。それが『叩きアフィリエイター』と言われる存在です。
例えば僕が「平の月1000万円アフィリエイト塾」というプロジェクトを立ち上げるとします(笑)
彼らのやり方は、
2・ひたすら非難する
3・それよりこちらがおススメです、とアフィリリンクを仕込ませた商材を紹介
4・アフィリ報酬GET!
3の出口はアフィリ商材でなく、自分の商材の直販売の場合もあるし、無料コンサルや無料アフィリ塾などのオプトインの場合もあります。
ただ、いずれにせよ問題は、このアフィリエイターが実際に「平の月1000万円アフィリエイト塾」の中身を知らない事にあります。
「どうせ〇〇だから無理」「のちに高額のバックエンドがある」「おそらくバックエンドの中身は高額コンサルだろう」など、憶測で叩いている場合がほとんどです。こういう人達の話は聞かない方が良いと思います。
逆に中身を把握した上で、きちんとしたレビューをしているアフィリエイターは、メンバーズページのキャプチャを掲載したり、自分の記事が信頼出来るものであるという証拠を用意している場合が多いです。
3・非難の声は特に大きくなる傾向がある
「情報商材で調べると騙されたって内容ばかり出てくる!やっぱり全部詐欺だ!」と感じてしまう人も多いかも知れません。ただ、一概にそうとも言い切れないので注意が必要です。
情報商材で結果を出した人は、ほとんどが自己申告をしません。ひっそりと稼ぐ事が出来るならそれが一番だし、ライバルが増えるのも困ります。それに「稼げます!」と声を上げるメリットが何一つありません。
一方、情報商材で結果を出せなかった人は、返金申請に声を上げる必要があり、同じ被害を受けた味方を募りたくなります。「騙された!」と声を上げる事により被害者が集まれば、問題は大きくなり販売者に責任を取らせる事が出来るかも知れません。
こういう理由でネット上では「情報商材は悪いモノ」という情報が多くなるのは致し方ない事と言えます。
4・鬼スパム
とにかくオプトインリストに対してマシンガンのようにステップメールを連発するのが情報商材の王道的なやり方です。
これが特に嫌われている原因かも知れません。
業界の人間にとってオプト登録は捨てアドで、というのが常識ですが、まかり間違ってメインのアドレスで登録してしまったら目も当てられないですからね。。1日2通ならかわいいものです。1日3~4通ペースでガンガン教育メールを受信することになってしまいますし、セールス前後は酷い場合だと1日7通とか飛んできます。メールでカウントダウンとかしだします(笑)
あまりにもウザイ場合は解除URLが下の方に記載されているので解除するのが一番ですが、
メール配信者がそれに応じない場合(もしくは解除URL自体記載されていない場合)や、解除した瞬間やたら迷惑メールが増えるなどの現象が起きる事もあり、「情報商材屋=迷惑メールを送ってくるヤツら」というイメージを持っている人も少なくありません。
「じゃあ、そんな嫌われるようなメールの流し方しなければいいのに」と思いますよね。
これは本当に悩ましい問題で、自分が配信メール数を少なくすると周りのスパム配信者達のメールに埋もれて存在感が薄れてしまいます。「好かれる、嫌われる」以前に「存在を認識されなくなる」という事になってしまう訳です。
なので多少嫌われる覚悟でも存在をアピールするために大量のメールを送っているというのが情報商材スパムの実態です。同様に下ネタや反社会的なキーワードを取り入れた件名も存在感アピール目的です。
平は情報商材擁護派か?
僕としては情報商材ってプラットフォームのような感じで認識しているんです。そういう意味では擁護派と言えますが、世間一般の「THE詐欺商材!」みたいなイメージの情報商材に関しては皆さんと同じように否定派です。
「情報商材がプラットフォームってどういう事?」という方のために補足するのですが情報商材は、
「情報コンテンツ(音声、動画、テキスト)」+「DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)」
つまり、
『情報をDRMで売る』
これが情報商材の基本だと思います。ここで問題が生じるのだとしたら、「情報が有益なモノか粗悪なモノか?」しかない訳です。有益な情報を持っている個人、団体が情報を広く発信する為のプラットフォームとして情報商材は非常に大きな可能性を秘めていると思います。
情報商材を有益なものにするには?
これですが、僕はコピーライターの仕事になっていくと思っています。というよりも僕らのようなコピーライターがやるべき事だと思うんです。
情報商材コピーライターとして売上を出すことなんて正直、めちゃくちゃ容易いです。ターゲットが欲しがるような情報をズラズラ並べるだけである程度売れていくし、書いてある内容が真実か否かは二の次三の次です。
でもそれは絶対に良くない事ですし、今はネットビジネス創成期よりかはだいぶ良くなったとは言え、もっともっときつく規制すべきとも思います。
事実、真実をド真ん中においた上で、どれだけ魅力的な広告を用意出来るか?という事をコピーライターとしての腕の見せ所にすべきです。そうなるとやはり相応の責任が伴いますから、中途半端な覚悟で出来る仕事ではなくなると思います。そうなって欲しいと切実に思います。というかそう働きかけていきたいと思っています。
気持ちとしては本当コピーライティングも免許制にして欲しいくらいです。
詐欺じゃない高額商材はあるのか?
これは断言します。あります。
なぜ断言出来るのかと言うと、僕がその販売者達と知り合いでプロモーション後の様子も含めて全て見てきているからです。実際の所、これが言いたくて今回の記事を書いたというのが大きいです。情報商材という販売形態には非常に大きな可能性があります。
本を出版したりTVやラジオに出たり…そんな一部の人達しか出来なかった情報発信を身近なものにしてくれる存在だと思うし、真摯にお客さんと向き合っている情報商材販売者も居ます。
もちろん現状9割方がダメ商材だという所は否定しませんが…
きちんとしたルールさえ出来ればとても素晴らしいプラットフォームになると思うので、僕としては「情報商材はNO!」とするのではなく、「情報商材を有益なものにする」という立場で今後立ち回っていきたいと思っています。
「業界の健全化」を掲げる程、情報商材に深く関わっている訳ではありませんが、本来価値あるものがその輝きを失ったままでは勿体ないですしね。
コピーライター的、情報商材との関わり方
次にコピーライターとして、現在僕が情報商材とどういう風に関わっているか?についてお話したいと思います。
基本的に情報商材は煽り優先の一見、怪しいものが多いです。広告もギラギラした俗っぽいテイストが主ですよね。そんな感じで普通のコピーを書くのとはまたちょっと違った作業になってくるので、敬遠するライターの方もいるのかと思うのですが、僕は情報商材のコピーライティングも請け負っています。
ただ、きちんと責任の線引きはしています。そして情報商材であっても、情報商材でなくても全く同じルールで仕事に取り組むという事を徹底しています。
ヒアリングした内容の範囲を原稿にする
僕がコピーライティングの仕事を請け負う時は、必ずヒアリングシートに記入して頂いたり、電話やメール、チャットなど、様々な形でご質問に答えて頂いたりして、集めた情報をまとめてから執筆に入ります。
この情報と異なる文言は、どんな事情があっても絶対に原稿に書く事はありません。
例えば、クライアントへのヒアリングで「この方法で30万円稼げる」とあった場合、「この方法で10分で300万円稼げる」など盛ったりしないという事です。
ヒアリングと原稿作成に関する責任はしっかり持たなくてはならない所だと思います。
逆に「商品のクオリティ」や「ヒアリングに正直に答えるという事」に関して責任を持たなければならないのは、コピーライターではなくご依頼主、販売者の方だと思っています。
僕らコピーライターがどれだけきちんとヒアリングしても、その内容が「嘘」だとどうしようもありません。僕らはご依頼主の方を信じるしかないし、そこはご依頼主とコピーライターの信頼関係に拠る所かと思います。
だから、もしもヒアリングに対してご依頼主が嘘を言っており、それが元となって後々「詐欺だ!」と言われたり、返金騒動などなどが起こったとしても、僕らまでその一味だと思われるのは完全に心外な訳です。
やはりこういう責任の所在に関してははっきりさせておかなければ、自分の力じゃどうしようもない範囲で良心の呵責を感じてしまうし、コピーライターとしての活動が非常にやりづらいものになってしまいますからね。。
まとめ
さて。いかがでしたか?
個人的な感覚でいえば、今の情報商材業界はブラック寄りのグレーだと思います。決してオススメ出来る業界ではありません。お客さんとしても販売者側としても。
ただ、そんな中にも真っ当にやっている人達は居ますし、その人達のお客さんの満足度は非常に高いです。要はどうビジネスをするか?その姿勢次第という事ですね。
「情報商材=全て悪」と結論づけてしまうのはもったいないし、そういう発言をしている業界関係者が居るのだとしたら、「この人はちょっと無知なのかな?」と思ってしまいます。
それにロクでもない方法で稼ごうと目論んでる連中はネットにもリアルにも居ますから、サービスの形態に固執するのではなく、情報の質をきちんと見定める事が大切だと思います。
では!